Empower and Revitalize Japan for Next Generation
SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。
SaaSに必要なのはツールよりも、真剣に耳を傾ける姿勢
昨日、Amazon Ads主催の「Amazon Ads Local Tokyo Business Accelerator」に参加してきました。Amazon Adsのイベントに出るのは初めてでしたが、普段お世話になっている社員の方々、そしてm19に関心を寄せてくださるセラーの皆さまと直接お話しできる、とても貴重な機会になりました。特に個別相談会では、普段のお問い合わせフォームからでは得られない“生の声”を伺うことができ、大きな学びとなりました。
あるセラー様からは、次のようなご相談をいただきました。
「私は1年半ほどAmazon広告を運用してきました。セール時には朝から晩まで管理画面に張り付き、細かい調整を繰り返しています。ただ、このやり方は属人化しすぎていて、もし自分に何かあったら運用が止まってしまう。5年先、10年先を考えると、AIによる自動最適化ツールを導入して属人化を減らすべきではないかと思っています。m19も選択肢のひとつとして検討したいです。」
この“自分が不在になったとき”や“将来を見据えた視点”で広告運用を考えていらっしゃる姿勢に、私はとても感銘を受けました。その上で、次のようにお伝えしました。
マスト機能の整理と優先順位づけ
どのツールにも魅力的な機能があります。だからこそ、あらかじめ「自分にとって絶対に必要な機能」をリスト化し、優先順位を決めておくことが大切です。
ノウハウの蓄積先を意識する
ツールを導入すると、運用ノウハウはそのツールの上に蓄積されていきます。将来的にツールの買収や方針転換が起こるリスクを踏まえ、依存度をどうコントロールするかを意識する必要があります。
テストのタイミングを選ぶ
AI自動最適化ツールは一定数のCV(コンバージョン)が必要です。少ないCVの商品群でテストすると最適化に時間がかかります。セール時など、ある程度CVが集まりやすい時期に限定的にテストする方が、比較しやすく効果的です。
こうした視点を共有したところ、セラー様はとても嬉しそうにこうおっしゃってくださいました。
「ツールの営業ではなく、こんなに役立つ話が聞けるとは思いませんでした。本当に目から鱗で、ありがとうございました!今回のお話を基に、改めて社内で検討し、トライアルも前向きに考えていきたいと思います。」
当初は悩みを抱え、不安そうな表情だった方が、最後には晴れやかな笑顔になられたのがとても印象的でした。私自身も「自分はこうした本質的な助言ができるようにコンサルティングを磨いてきたのだ」と初心を思い出し、大変有意義な時間となりました。
長野県で家事や育児をしながら仕事をしているため、セラー様や代理店様と直接お話しできる機会はどうしても限られてしまいます。それでも、やはり“顔を合わせて話す時間”はオンラインにはない大きな価値があると改めて感じました。
このような素晴らしい機会をくださったAmazon Adsのみなさま、そして率直にご相談いただいたセラーのみなさまに、心より感謝申し上げます。
SOPHOLAは、単なるツール提供ではなく、課題や不安に耳を傾け、ともに解決を探る存在でありたいと考えています。
今回のような対話を通じて、その姿勢をこれからも大切にしていきたいと思います。
SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀
追伸:実家のマンション内でも兄弟喧嘩多発。笑 手を繋いで山歩いたりしてる時のように、室内でも仲良くやってほしい!(切実)