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Empower and Revitalize Japan for Next Generation

SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。

才能ってなんだろう?

最近、ある方に「すごい才能だ」と言われる機会がありました。

自分が何か特別な才能に恵まれていると感じたことは、これまでほとんどありません。ただ、その一言をきっかけに「もし自分の中に才能と呼べるものがあるとしたら何だろうか」と考えてみました。

結論として浮かんできたのは、「自分の心の声を無視しないこと」でした。小学校低学年の頃、「なぜ三角形の内角の和は180度なのか?」という問いを笑う空気に違和感を覚え、周囲がどう言おうと勉強しなかったこと。一方で、「勉強していないのにバカ扱いされるのは違う」と感じ、無理だと言われても進学校を受験したこと。「とにかく高校だけは出ておけ」と言われながらも、「ここにこれ以上いる価値はない」と思い中退したこと。その後も、海外留学、学術の道に進むかどうか、大企業を辞めて起業するかどうか、心理学のバックグラウンドがない状態で120〜250ページの学術論文を書くかどうか――。多くの人が「否」と言う選択肢を、私は何度も選んできました。

それは反抗でも、勢いでもありません。私にとって心の声とは、衝動というよりも、「それを無視しても本当に大丈夫か?」と問いかけてくる存在です。人生の時間を逆算したとき、この選択を見送って、将来の自分は納得しているか。その問いに対して、誤魔化しがきかないのです。若い頃は、「自分で選ばない人生」に責任を持てないという感覚が強くありました。

今は少し違います。44歳になり、時間が有限であることをより現実的に感じるようになりました。すべてを試す時間はありません。だからこそ、自分の心の声を無視する余裕もないと感じています。私が守っているのは、成功や評価ではなく、「未来の自分との信頼関係」です。たとえ失敗しても、「自分で選んだ」と言えるかどうか。そこに納得があれば、それは私にとっては前進です。

日本のように同調圧力が強い社会では、周囲と異なる方向に進むことは簡単ではありません。しかし、新しい道を切り拓く人たちは、多かれ少なかれ、この“自分との信頼関係”を守っているのではないかと思います。もし「あなたの才能は何ですか?」と聞かれたら、これからはこう答えるでしょう。

「自分の心の声を無視しないことです。」

人生を逆算したとき、その声を後回しにしても本当に納得できるのか。その問いに、静かに向き合う時間を持つことは、決して無駄ではないと思います。

SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀