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Amazon広告のコンバージョン率とAmazon全体(広告コンバージョンとオーガニック)のコンバージョン率の相関について
まず言葉の定義を事前に整理しましょう。
広告コンバージョン率 = スポンサー オーダー / スポンサー クリック
Amazon全体コンバージョン率 =合計注文 (スポンサー + オーガニック) / 合計セッション
*セッション=Amazonの定義では、ユニークビジターが一定時間あなたのページを訪れたとき(ページがローディングされたとき)にカウントされます。また、広告が原因で発生する可能性があるため、セッションにはスポンサークリックも含まれます。
*Amazon はオーガニック クリック数を共有せず、スポンサー クリック数のみを共有しています。m19 はオーガニックのデータを保有しているため、全体コンバージョン率を出すことを可能にしています。
では、本題です。
Amazon広告コンバージョン率(以下、CR)、Amazon全体コンバージョン率(以下、TCR)の相関関係はあるのか?よく聞かれるこの質問、みなさんどう思われますか?
分析をしてみましたので、そちらを見てみましょう。
(分析)
過去 90 日間に世界中で Amazon に広告を掲載した数千の ASIN の CR/TCR、および ACOS を記録しました。
次に、コンバージョン率が異なるかどうかを確認するために、20% の ACOS 間隔 (0 ~ 20%、20 ~ 40%、40 ~ 60%、60 ~ 80%、80 ~ 100%) に従ってデータを 5 つのグループに分け、各グループの散布図をプロットしました。
CR対TCR散布図がすべてのASINについてどのように見えるかを見てみましょう。
各ドットは 1 つの ASIN を表します。x 軸は CR で、y 軸は TCR です。下記のような傾向が見られました。
・ACOS が高い ASIN の方が、コンバージョン率 (CR と TCR の両方)が低い
・ACOS が低い ASIN は、TCR よりも CR が高いです。
ただ、CR と TCR の間に何かしらの相関関係は見られませんでした。
相関関係が弱いとはいえ、TCRはAmazon PPC広告のパフォーマンスに大きく影響するため、下記のことについてぜひ留意してください。
【大事なこと】
TCR は基本的に CR とオーガニック コンバージョン率 (オーガニック注文/オーガニック クリック、以下、OCR ) で構成されていると考えることもできます。したがって、TCR > CR の場合、OCR > CR であることを意味します。これは、Amazon PPC 広告にとって最適な環境であると言えます。ブランド、製品、製品ページがすでにカスタマーの目を引き、魅力的であることを示しているからです。したがって、Amazon広告を利用して商品へのトラフィックを増やし、全体的な売上とパフォーマンスを向上させることができます。
また、TCR < CR の場合、OCR < CR の場合は、製品ページやプレゼンテーションなどにまだ改善の余地があることを示しています。したがって、最初のステップは、広告よりも先に、魅力的な製品ページを作成することです。特に写真、良いレビューは影響が大きいです。その次に、Amazon広告を介してトラフィックを増やしていくことが大切になります。
ぜひ参考にしてくださいね。
SOPHOLA株式会社
執行役員
飯野 芳里