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m19を使ったTACOSでの広告運用方法を公開します!

Amazon広告には、ACOSという指標があります。これは、広告用語でいういわゆる「ROAS」と同じような指標となり、ACOSの計算式は、
「ACOS = Amazon 広告費 / スポンサー広告売上」です。

ACOS目標を立てて、広告運用されるセラー/代理店が多いのですが、Amazon広告は、他広告(GoolgeやMeta,Yahooなど)とは違った性質を持っているので、「ACOSだけ」を見るのはおすすめしません。

どのような性質かというと、「オーガニック売上は、スポンサー広告売上からの影響が非常に大きい」ということです。スポンサー広告は、アカウント全体の売上を視点に見ると、直接的な影響(「広告経由での売上」)と間接的な影響(「オーガニックの売上」)があります。高いコンバージョン率を持つ商品が、より良いオーガニックの掲載順位(SEO)を獲得する特徴があります。なのでスポンサー広告の売上(販売数)が多ければ多いほど、全体のコンバージョン率が高くなり、より良いオーガニックの掲載順位を獲得することが出来ます。

なので、広告実績に限った「ACOS」だけを見るだけでなく、オーガニック売上も加味した「TACOS」という指標も見ることをお勧めしています。TACOSの計算機は「TACOS = Amazon 広告費 / 総売上高(オーガニック売上+広告売上)」です。

※TACOSを確認する前に留意するべきポイントあります。それは、「TACOSはASIN単位では管理ができない」ということです。

  • Amazon のアトリビューション モデリングのため、TACOS を ASIN ごとに計算することはできません。クリックされたスポンサー広告ASINは、最終的に販売されるASINとは異なる場合があります。つまり、ASIN A をクリックしたユーザーにASIN B が販売される可能性があります。
  • 多くのアイテムがさまざまな製品に属しているためです。つまり、特定のASINへの広告投資は、そのカテゴリ内の他の商品にも利益をもたらす可能性があります。
  • スポンサーブランド広告では一連の製品を宣伝できる一方で、クリックしたASIN=購入されたASINとは限らないからです。

では、TACOS目標を元に、どのように広告を運用すればいいでしょうか?それは、下記2点になります。
①商品のライフサイクル(成熟度)に基づいてTACOSを設定する
②TACOS目標を、ACOS目標に変換して広告キャンペーンのの運用をする。

ACOS目標への変換方法は、以下の例を参照してください。

繰り返しになりますが、下記の重要なポイントを理解しつつ、TACOSでの運用をしてみてください。

【重要なポイント】

  • Amazon のスポンサー広告は、総売上に直接的(広告売上)および間接的(オーガニック売上)に影響を与えます。
  • 広告の全体的な影響を管理するのに役立つ TACOS 指標 (Amazon 広告コスト / 総売上高) によって、ACOS 指標を補完する必要があることを意味します。
  • ただし、TACOS を特定の ASIN に関連付けることのできない集約された指標であるということを考慮することが重要です。

m19では、商品原価を加味した利益率を任意の商品グループ単位での確認がワンクリックでできますので、今回ご案内しましたTACOS目標を元にしたACOS目標運用が非常に簡単にできます!!ぜひお問合せください!

SOPHOLA株式会社
執行役員
飯野 芳里