何度かブログやLinkedInで触れてきましたが、m19のダッシュボード日本語版が来月からいよいよ利用可能になります！このアップデートでは、約3000の用語を確認し、できるだけ自然で使いやすい日本語訳を提供する作業が必要でした。さらに、実際に本番環境で内容を確認し、違和感があれば修正するという地道で重要な作業もあります。このプロセスを通じて、日本市場に特化した調整の重要性を改めて実感しています。

先日、日本の大手メディアエージェンシーとの打ち合わせで、海外テックソリューションに対して特に重要視されている5つの要素が明らかになりました。これらの要素は、日本市場に進出する海外テック企業の成功を左右する重要なカギであり、ソリューション選定を行う企業にとっても重要なポイントです。

• 自然な日本語ダッシュボード
  日本の企業は、単なる翻訳ではなく、文化や慣習に合った自然な日本語で操作できるダッシュボードを求めています。たとえば、現地の広告代理店からは、レポートテンプレート保存機能が強く求められました。この機能は、広告代理店が効率的にデータを整理し、クライアントへの報告書作成をスムーズにするために不可欠です。このように、日本の企業が求めるニーズに合わせた機能を盛り込むことで、使い勝手が向上し、ビジネスの成功に繋がります。
• 日本市場に不足している機能を提供
  日本には独自のニーズがあるため、他国では提供されているものでも、日本市場には存在しない機能が多くあります。例えば、Total ACOS（広告費用対効果）の最適化機能は、日本の広告代理店にとって非常に重要です。この機能を提供することで、クライアントに対してより高いパフォーマンスを提供でき、契約更新をスムーズに進めることができます。
• 日本市場に必要な独自機能の開発
  日本特有の要求に応じた機能開発が求められます。例えば、日本の広告代理店が求めていた「レポートテンプレート保存機能」は、特に企業が頻繁に使用する標準化された報告書を保存するために役立ちます。このような独自機能を提供することは、日本市場における競争優位性を確保する鍵となります。
• 適正な価格設定
  日本市場には高品質なサービスに対して適正価格を支払う企業が多いため、価格設定が非常に重要です。日本の価格感覚に合わせ、過度に高い価格設定を避けることが、顧客からの信頼を得るために必要です。例えば、日本の企業はコストパフォーマンスを重視しており、適切な価格帯で提供することが求められます。
• サポート対応（スピード感や必要なサポートの提供）
  日本の企業は、サポートのスピードと質を非常に重視します。特に、システムの問題が発生した際に迅速に対応できる体制が求められます。実際に、日本の広告代理店からは、サポートの迅速さと対応の質を非常に高く評価された事例があります。このような迅速で質の高いサポート体制を提供することで、顧客からの信頼を獲得し、長期的なパートナーシップを築くことができます。

これらの要素をしっかりと満たすことで、日本市場に適した「パズルピース」を見つけ、成功の確率を大きく高めることができます。多くの海外企業が自国や主要市場の「パズルピース」をそのまま日本市場に当てはめようとしますが、実際には日本市場に合った調整が不可欠です。形が合わなければ、成功の可能性は低くなります。

これらの要件を満たすことで、より多くの海外テクノロジーソリューションが日本市場で成功を収めると確信しています。

SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野　正紀

追伸：今年は雪が少ないですね、また家族で雪山に行きたいです！