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SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
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マーケティングの真髄:相手の大切なものを知り、大切にする
デジタルマーケティングという領域で広告代理店や支援側にいてもうすぐ14年になります。その過程で様々なマーケティング・デジタルマーケティングの膨大な知識やスキルを得て、toBでもtoCでも課題特定や解決案の立案も14年前よりも圧倒的に早く、的確にできるようになりました。しかしながら、インターネット、デジタル(今後はVRも)、スマートデバイスなどが社会インフラとなって10-20年になりますが、「マーケティングの真髄」が自身も含めて見落としがち、忘れがちだなと思い、今回その真髄を綴っていきたいと思います。
マーケティングの真の目的とは?
ずばり、マーケティングの真の目的とは「顧客との信頼関係の構築」にあります。「様々な商品やサービスを提供して、顧客課題を解決する」、「顧客の生活やビジネスをより豊かにしたり、成長させる」などの表面的な目的が書籍やビジネスの場でも教えられますが、「顧客との信頼関係の構築」が前提にあることはそんなに最近強調されていない気がします。「顧客との利害関係・仲の良さ(フレンドリーな関係構築)」は死ぬほど代理店にいると教わるんですけどね。笑 これはリアルの友人、恋人、夫婦関係とかでも一緒ですよね?信頼関係があって、色々な問題(例:課題がある、もっと幸せになりたい)が起こってもその相手と乗り越えていこうって思えるようになりますから。
デジタルマーケティングでもそれは変わらない?
デジタルマーケティングは、ターゲットの特定、効率的な広告配信、顧客行動の解析など、科学的でデータドリブンなアプローチが大きな強みですよね。しかし、その全ては顧客との深い関係を築き、信頼を獲得し、維持するという基本的な目標に貢献するための手段です。顧客がブランドを信頼し、その価値提案を信じることができれば、ビジネスの成長や持続性は自然と伴います。
この信頼関係は、デジタルマーケティングの各施策においても同様に重要です。例えば、コンテンツマーケティングでは、顧客に有益な情報を提供することで信頼を築きます。ソーシャルメディアマーケティングでは、顧客との対話を通じて関係を深め、信頼を高めます。SEOやメールマーケティングも、それぞれの方法で顧客のニーズに対応し、信頼を築くことに貢献します。
マーケティングの進化に伴い、新たな技術や手法が登場しても、その根底にあるのは人間関係の基本的な原則です。技術は変われど、人の求める信頼やつながりの本質は変わりませんよね。
マーケティングの真髄とは?
上の各施策の目的部分で、「有益な情報を提供する」、「対話を通じて関係を深める」、「顧客のニーズに対応をする」というのがありますが、これらに共通しているのは、「相手の大切にしているものを知り、大切にする」っていうのが根底で共通している部分です。「相手が有益な情報を大切にしていたら、それを大切にする」、「相手が対話を通じて関係を深めることを大切にしていたら、それを大切にする」、「相手が顧客のニーズに対応することを大切にしていたら、それを大切にする」ことで相手は自分の大切にしているものを大切にしてくれるからこちらに対しての愛情や信頼関係が構築されていくわけですよね。例えば、私の父は20代で一軒家を建てました。当時、クリーニング屋の自営業で20代で一軒家を建てるというのはすごいことで、母もよくその事を子供に自慢気に話していましたね。父は、育児をワンオペでしながら仕事も毎日朝から夕方までしながらその家を大切に毎日拭き掃除してくれている母にすごく感謝していました。一般的に人生で一番高い買い物と言われる持ち家なので、父にとってはさぞ大切なものだったと思いますが、それを母は大切にしていたんですよね。どんなに夫婦喧嘩しても根底に相手の大切にするものを大切にする部分があり信頼関係が一定レベルで維持されていた気がします。
マーケティングの真髄の実践が今後のビジネスの鍵?
これはビジネスでも同様ですよね。販促・マーケティング活動に投資する事も大事ですが、「顧客が大切にしているものは何か?それを知り、大切にしようとしているか?」という部分に思考やお金を投資できているかというのをもっと自問自答したいな、と思いました。どんな関係においても、相手の大切にしているものを尊重し、大切にすることが信頼関係を築く上での「鍵」です。
飯野 正紀