Empower and Revitalize Japan for Next Generation
SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。
SaaS企業が日本で成功するために必要な商習慣とマニュアル文化の理解
SOPHOLAは、創業以来、グローバルテックパートナーが日本市場で直面する「壁」に取り組んできました。これまでブログでも何度も取り上げてきた一つ目の壁は「言語の壁」です。多くの日本企業は英語でのビジネスが難しいと感じています。
私が大学生だった頃、中国や韓国も似たような状況でしたが、この20年で両国はビジネス英語の取り組みを進め、日本のような旧態依然としたビジネス英語の課題から脱却してきています。
当社では、デジタルマーケティング分野において日本語・英語の両方で高い習熟度を誇っており、そのため日本企業とグローバルテックパートナーとの契約、オンライン会議、ドキュメント作成などにおいても高いレベルで対応しています。
そして二つ目の壁(三つ目の壁である「マーケットの壁」については省略)である「商習慣の壁」で、こちらもブログで何度も取り上げてきましたが、今回は日本の重要な商習慣である「マニュアル文化」について触れていきたいと思います。欧米ではPDF化したマニュアルではなく、オンライン会議や録画動画「チュートリアル動画」によって、SaaSプロダクトの画面操作やノウハウなどを伝えるのが主流です。一方で日本では、依然として「テキストマニュアル文化」が主流で、ユーザーが知りたい部分のマニュアルを参照できるようにしておくことがユーザーの利用満足度において非常に重要になっています。この違いが中々伝わらずにドキュメントがタイムリーに用意できず、日本ユーザーがSaaSプロダクトを使いこなせずに不平不満に繋がったり、解約に繋がり、日本市場撤退を決めたグローバルテック企業も何社か実際います。
現在当社が主に提供しているソリューションでも成功しているソリューションは全てマニュアル化をきちんと行って、ユーザーが機能・ノウハウ面において知りたい情報をいつでも調べられる状態にしています。日本市場での成否においてSaaSの機能や料金面が語られることは多いですが、このような商習慣の違いをキチンと理解・適用して、「壁」を乗り越えていくことも成否の鍵を握ることを本ブログを通じて知ってもらえたら嬉しいです!
SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀