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父の最後の教えー感謝を忘れるな
日本では、このお盆の時期に先祖を自宅にお迎えして供養するという夏の風習があります。今日8月13日〜8月16日の期間がお盆の時期で、多くの企業がこの期間休業して、親族の家に集まって先祖を供養するんですが、今日は4年前にコロナで亡くなった父のことを考えていました。
父のことは、似たような時期の2023年8月18日に「亡くなった父から学んだ最も大切な3つのコト」で綴っていました。あれから3年が経過しました。不思議と父が毎回買ってきたパイナップルを月1回は買って食べたり、近況を報告しに年に数回父の墓に手を合わせに行くようになりました。学生の頃は父を尊敬することもなく、軽蔑することが多かったのに、歳をとっていて自分も結婚して、子宝に恵まれ、父としての役割や責任を考えるようになって、父の気持ちや想いが理解できるようになりました。
父から学んだ中で最も大切な3つのコトは、以前書いた通りです。ただ、「父という存在を通じて学んだ最後の教えなんじゃないか?」と感じたのは、「感謝を忘れるな」ということです。父には毎朝弁当を作って、遅い時間に酔っぱらって帰ってきたら、自分の母の看護をしながら、ワンオペで仕事も家事も完璧にこなしていた母が毎晩夕飯を作ってくれていました。私が生まれてからずっとこの状態だったので当たり前のように見ていましたが、これは途方もなく大変なことです。父は母にもっと感謝して良かったんじゃないかって今も思います。
私が高校中退して家に引きこもって受験勉強した時に精神的に追い詰められて、家の壁を殴って穴を開けたことがありました。その時、母が「お父さんが建てた家をこんなにして、お前は本当に親不孝な息子だね!」と怒った時、父は「こんなボロい家の壁に穴の一つや二つ開けても構わないよ。人を殴らなかっただけマシじゃないか。正紀、お前大丈夫か?」って声をかけてくれました。私はその時の父の声と表情を今でも忘れていないし、生前父にこのことを1回しか頭を下げて謝ったことがなかったので、父を思い浮かべては謝罪と感謝の念を込めて手を合わせています。
父という存在のおかげで、自分はこれまで「父親としての役割と責任」を自分の中で明確に形作ることができました。「お前も父親になったら分かるからよ」が口癖だった父で、「いや、今説明してくれよ」と思っていた自分にとってその言葉が大嫌いでした。だから私はその言葉は使わないですが、この言葉も含めて父という存在に心から感謝しています。あの世に行ったら、父の作ってくれたメロン入りのまずい冷やし中華、ピーマンとナスの味噌炒め、パイナップル食べて、ワンカップ飲みながら直接御礼を言えたらいいなぁ。
SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀
