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Attention Insight|子供用シューズブランドのAmazon商品詳細ページを競合分析!

前回のAttention Insightを活用したECサイトの商品詳細ページ分析が読者から大好評だったので、今回は実際に計測タグが設置できないAmazonの商品詳細ページで競合ページ分析をしてみたいと思います!

3歳の息子の靴選びでよく比較させていただく、価格帯が近い子供用シューズブランド2つ:IFME(イフミー)&瞬足(シュンソク)のAmazon商品詳細ページ(ファーストビューのみ)を比較分析してみました。

1. Attention Heatmap & Percentage of Attention

Amazonの商品詳細ページは、楽天市場の該当ページと異なり、ページテンプレートを大きく変更できない仕様になっています。したがって、重要な可変部分と考えられる
①商品画像パート(メイン、サブ)
②商品の基本情報-1(商品タイトル、レビュースコア、レビュー数)
③商品の基本情報-2(商品価格、その他情報)
④商品の基本情報-3(サイズ、色、その他商品情報)
の4つのパートに視覚的注意がどのように分布しているかを分析するのが良いでしょう。

実際に上記4つのパートでIFMEと瞬足を比較分析していきます。
①商品画像パート(メイン、サブ)
メイン画像の視覚的注意の割合が、IFME:8.2%、瞬足:29.2%という結果になっています。つまり、瞬足のメイン画像の方がIFMEと比べて約3.6倍もの視覚的注意を画面表示から3-5秒内で集められる予測結果になっています。これは瞬足の靴の方が明るい蛍光色であるためです。例えば、瞬足が「まずは、シューズのイメージを見てほしい」という狙いを持っていたとしたら、競合のIFMEと比べて成功していると考えられるでしょう。
②商品の基本情報-1(商品タイトル、レビュースコア、レビュー数)
今回の例では、瞬足がレビュースコア、レビュー数共にIFMEを上回っていますが、注目すべきはレビュースコアの星マークや価格の赤色の影響からか視覚的注意が多くこの部分に集中しているということです。したがって、瞬足が「商品タイトルに靴のサイズを入れる(→ユーザーがサイズ確認を一目でできるようにして、確認の手間を省いている)」という施策が視覚注意的には効果があることの確認ができます。
③商品の基本情報-2(商品価格、その他情報)
メイン画像ではなく、最も視覚的注意を集めているのが実はこの部分だったのが意外ですよね!両社を比べてみると、瞬足は、
・送料無料
・prime try before you buy
の2つのベネフィットを追加で有しており、視覚的注意をそこで集められているのが大きなプラスポイントと言えるでしょう。
④商品の基本情報-3(サイズ、色、その他商品情報)
IFMEの方が、③の情報量が少ない分、他のカラーイメージを見せられています。一方で瞬足は、ここでもprime try before you buyが見える状態で、購入前に試着できる安心感を与えられていそうです。

[IFME]

[瞬足]

2. Focus Map

最後に、先程の分析結果を「死角」という観点で視覚的に確認してみましょう。

[IFME]

[瞬足]

上記の分析結果をご覧になっていただくと、これまで商品詳細をこのように分析できると夢にも思わなかった方が多いのではないでしょうか?(そういった術がなかったので…)ぜひAttention Insightを活用して、Amazonの商品詳細ページの自社・競合分析を実施して、コンバージョン率の改善に繋げていただければ大変嬉しく思います。

SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀