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SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。

GAFAのアドテクの強みと限界(2)

前回、SOPHOLAの「コンサルティング・アウトソーシング」事業の大きな特色の一つである、「海外のテックスタートアップと協業体制を構築して、独自の付加価値を作る」ということに着眼することになった経緯について、綴ってみました。しかし、筆を進めてみると思ったより内容がボリューミーだったため、2回(想定)に分けて綴ることになりました。笑

今回は「協業体制を構築して、独自の付加価値を作ること」が日本のデジタルマーケティングにおいて非常に有益だと確信した経験をメインに綴っていきます。

■海外テックスタートアップのテクノロジーの多くが広く活用されない理由を知ったきっかけ:Convertro(アメリカ、アトリビューション)、Criteo(フランス、リターゲティングソリューション)、TVTY/wywy(イギリス/ドイツ、TV分析・連動ソリューション)
3社目のアイレップ在籍時(2013-2015年)、最も自身が関心を寄せたのが「アトリビューション分析」でした。「インターネットユーザーがどの経路で広告主のサイトにアクセスしていき、ブランド認知・理解・商品購入に至る傾向にあるのか?その傾向に基づいて、サイト内外のマーケティング施策や予算配分をどのように変えれば、一連の行動が促進されるのか?」というサイト内外のインターネットユーザーの行動分析に興味を持つ人の多くが持つ疑問にアプローチしていったのです。

その時に利用していたのが、クレディセゾンのネット会員でモニター登録に同意のある国内30万人規模の行動ログモニター会員による消費者パネルを活用したインターネット上の行動ログデータを有する日本のVALUES社のデータです。そのデータは大量のCSVデータで送られ、加工・集計に膨大な時間を割いてアトリビューション分析をしていました。「分析が終わった頃には、行動傾向に変化があるかもしれないな…」と思いながら、ひたすらデータ処理・分析を繰り返していました。

同時にRocketFuelとの出会いを思い出し、「海外のアトリビューション分析ツールはどうなっているのだろうか?」と考え、リサーチをし始めました。驚くべきことに、AOL・Googleに後に買収されるConvertroやAdometryなどアトリビューション分析の「可視化」「予算配分」「施策立案」を全てワンプラットフォームで完結できるツールがいくつも海外には存在していたのです。「なぜ、これらのツールは日本に入ってきていないのか?」と強い疑問を抱くようになりました。

一方で、日本のデジタルマーケティング史上最も広く普及した海外テックスタートアップテクノロジーの一つと思われるCriteoもこの時日本市場に進出してきました。Criteoのリターゲティングタグなどをサイトに埋め込むだけで、どのディスプレイ広告よりも低CPAで獲得件数を伸ばすことができる画期的なリターゲティングディスプレイ広告でした。「こっちは、なぜここまで流行るんだろう?」と苦笑いしながら、この状況を見ていました。笑

これらの問いに対する自分なりの解が得られたのが、博報堂×アイレップの「統合型マーケティング推進プロジェクト」にアイレップ代表で参画した時の出来事がキッカケです。 「TVCMなどのマスメディアによる認知活動とインターネット上の理解・商品購入促進活動を紐付けて、オフライン・オンラインのマーケティング施策提案を試験的に行う」ことがプロジェクトのミッションの一つでした。そんな中、「TVCMと連動して、リスティング広告のキーワード、広告文は勿論、ランディングページも出し分けできるツールはないか?」と国内市場を調べたところ、全く見当たりませんでした。アトリビューション分析ツール同様、海外にはTVTYやwywyというツールが存在し、世界最大のメディアエージェンシーであるWPPはXAXISというトレーディングデスクチームを作り、wywyを「TV Syncソリューション(TV連携ソリューション)」としてOEMですでに提供していたのです。
※勿論、これらのツールをテストすることを進言しましたが、社内検討に半年以上かかるという話だったのを今でも覚えています。笑

これらの経験を通じて、言語の壁、リスクテイクに消極的な国民性の壁、社内検討・稟議を重ねる商習慣の壁、革新性より追従性を重んじる文化の壁、、、。いくつもの壁の存在により、日本のデジタルマーケティングテクノロジーの数歩先を行く海外テックスタートアップのテクノロジーの活用が進んでいないと痛感しました。

そこから海外スタートアップとどのように協業体制を築いていくスタイルを構築したかを今回も書けませんでした。笑 また次回続きを書きたいと思いますので、お楽しみに!

SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀
追伸:信濃町のゴールドラッシュというトウモロコシが美味しい季節になりました!