Empower and Revitalize Japan for Next Generation
SOPHOLAのVision(目指す世界観)、Mission(果たす役割)、Values(大切にする価値観)を体現する取り組み・アイデアを発信。
SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。
なぜ丸嘉小坂漆器店さんは進化し続けられるのか?
前回、かおりさんが「変化し続けることができるか?」というテーマでブログを書いていました。人の変化に対する意識や行動が積み重なり、会社の大きな変化へと繋がっていくことを綴っていましたが、これが伝統工芸という分野になるとより困難を極めます。
例えば、SOPHOLAの初の伝統工芸品分野のパートナーである丸嘉小坂漆器店の有する木曽漆器の歴史は室町時代初期の1394年まで遡ります。つまり、600年以上のとてつもなく長い歴史、伝統、技術の研鑽、そして「成功体験」があるわけですよね。実際、2年前に木曽地域の100年以上の歴史を持つ木曽漆器のお店に電話でお問い合わせした時も「日本中の百貨店などで取り扱ってもらっているから海外マーケットなどに興味がない」というお返事を何度もいただきました。
しかし、丸嘉小坂漆器店2代目小坂康人さんは、そんな長い歴史の中で漆塗りの技術を硝子製品に応用した「すいとうよ」という型破りの新商品を開発しました。呂色塗りの座卓が中心の仕事がかげりを見せた時に、小坂康人さんは「時代の変化に対してのアンテナの鋭さ」と「己を変化させる勇気と行動力」を発揮したと言えます。それは、せいぜい30年かそこらの歴史で常時変化が起こっているデジタルマーケティング業界のものと比べて途方もなく難易度が高かったのではないかと想像できますよね、600年の歴史があるわけですから…。
そして、3代目小坂玲央さんは2代目の伝統技術だけでなく、「時代の変化に対してのアンテナの鋭さ」と「己を変化させる勇気と行動力」を継承したかのように、より現代生活に合った作品である「hyakushiki」を生み出し、海外の展示会にも積極的に出展しています。また、このコロナの状況に対して、ソーシャルメディアやfacebook広告を上手く活用して、物理的にリーチ出来ない消費者にもリーチを広げていっています。
私は、この小坂さんの「時代の変化に対してのアンテナの鋭さ」と「己を変化させる勇気と行動力」こそが「丸嘉小坂漆器店さんが進化し続けられる」理由だと考えています。逆に、残念ながら急激な時代の変化に対してのアンテナが立っておらず、変化する勇気も行動力もない、衰退すべき伝統工芸士さんやお店も正直あるはずです。SOPHOLAは、丸嘉小坂漆器店のような伝統工芸分野の最良のパートナーであるためにも、個々が「時代の変化に対してのアンテナの鋭さ」と「己を変化させる勇気と行動力」を持ち、進化し続けられる企業でなければなりません。600年以上の歴史ある伝統工芸技術の中でこんなに進化出来ているパートナーが側にいるので、更に進化を牽引できる存在に必ず成長していきます。
SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀