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SOPHOLAの雰囲気がわかるような社員の日常や想いも更新していきます。

Lunio|Google自動最適化キャンペーンの不正クリック事例

Googleのスマートショッピンキャンペーンは、2022年7月にP-MAXキャンペーンというより自動化されたキャンペーンにアップデートされましたが、多くのEC事業主が好んで利用するキャンペーンタイプの一つでした。スマートキャンペーンを利用すると、キャンペーンの管理が容易になり、ROAS最大化やリーチ拡大ができました。一方で、P-MAXキャンペーンと同様で、IPアドレス除外が出来ず、広告主の中には不正クリックに対する懸念が強まっていました。(特に欧米では懸念が顕著な印象)国内では、広告代理店側が「これまで何をしていたのか?(放置していたのか?)」と広告主からネガティブな反応を恐れ、不正クリック対策ソリューションを案内しないケースも散見されます。今回のブログでは、EC事業主がLunioを使ってどのようにスマートキャンペーンの不正クリック状況を可視化出来たかを綴っていこうと思います。

このEC事業主は、洋菓子を販売するECビジネスを展開しており、Google広告に月広告費300万円ほど投下しています。Lunioを14日間導入の上、モニタリングを実施して各キャンペーンの不正クリック状態を可視化することができました。

キャンペーン名 適正 疑わしい 不正 不正クリック率
スマートショッピングキャンペーン 23,209 4,677 3,395 10.9%
指名系キャンペーン(商品名ーA) 23,688 3,097 2,149 7.4%
指名系キャンペーン(商品名ーB) 908 126 29 2.7%
指名系キャンペーン(商品名ーC) 3,546 425 283 6.7%
一般系キャンペーン(イベントーA) 150 13 4 2.4%
一般系キャンペーン(イベントーB) 794 56 24 2.7%
動的検索広告キャンペーン 1,692 249 194 9.1%

指名系キャンペーンや動的検索広告キャンペーンなども比較的不正クリック率が高いのですが、最もクリック数の多いスマートショッピングキャンペーンの不正クリック率が10.9%と最も高い不正クリック率となりました。不正クリックコストは、1ヶ月換算で29万円ほどになり、月広告費の10%が不正クリックによって無駄に消費されてしまっています。

今後もGoogleやその他媒体で自動化が加速度的に進んでいきますが、中身の不透明さや広告運用の自由度が損なわれる部分も当然より多く出てくるはずです。その時々の課題に対して、自分自身で情報を集めてきちんと対応を行っていくことで、貴重な広告費をより有効に活用できると思います!

SOPHOLA株式会社
創業者兼代表取締役
飯野 正紀